Digital Project Archive by OKUMA

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We are a Tokyo-based design studio specializing in On-Screen13 / Off-Screen13 / Web Direction8 / Web Design12 / Visual Identity4 / Visual4 / Whale Bone0 / Capsule Tower3 / Okutama0 / Y Shop0 / Art Direction15 / Miscellaneous2.

【OKUMA】

奥間迅が主催するデザインスタジオ

【奥間迅】

1990生まれのデザイナー/アートディレクター。University of the Arts Londonで空間認識を学び、帰国後は東京を拠点に活動するデザインコレクティブCLMに所属。2016年にLNOC主宰。スペキュラティヴ・ファッション・ラボラトリのSynfluxのメンバーでもある。
2010-2013年にはby JIN OKUMAとしてアクセサリーデザイナーとして活動していた。2024年までにベルリンへの移住を計画している。

  • JP_OKI

    1990-2008

  • JP_TYO

    2009-2010

  • UK_LDN_UAL_LCC

    2011-2014

  • JP_TYO_CLM

    2014-

  • JP_TYO_LONC

    2016-

  • JP_TYO_OKUMA

    2019-

  • JP_TYO_Synflux

    2020-

  • Contact

    jo@okuma.id

  • Social Networking Service_1

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  • Collaborators

    A-Z

  • I:

    BACARDI

  • II:

    BEAMS

  • III:

    BNA

  • IV:

    CEKAI

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  • VI:

    DOCOMO

  • VII:

    DNP

  • VIII:

    JAL

  • IX:

    JRA

  • X:

    LOGS

  • XI:

    mercari

  • XII:

    MORPHING

  • XIII:

    monopo

  • XIV:

    NOMURA

  • XV:

    PANASONIC

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    PBT

  • XVII:

    RICHO

  • XVIII:

    SEAMS

  • XIX:

    SUNTORY

  • XX:

    UNIVERSAL

  • XXI:

    SYNFLUX

  • XXII:

    TFE

  • XXIII:

    TOKYO

  • XXIV:

    WORTH

  • Ginza Office

    35.665629,139.763334

  • Ginza Office
  • Hanegi Office

    35.658884,139.654566

  • Hanegi Office
  • Ōme Office

    35.794716,139.210200

  • Ōme Office

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SEAMES(¢₺₥)

Type:Visual Identity

Status:Completed (2019)

Type:Visual Identity

Status:Completed (2019)

仮テキスト/ある日の暮方の事である。一人の下人げにんが、羅生門らしょうもんの下で雨やみを待っていた。広い門の下には、この男のほかに誰もいない。ただ、所々丹塗にぬりの剥はげた、大きな円柱まるばしらに、蟋蟀きりぎりすが一匹とまっている。羅生門が、朱雀大路すざくおおじにある以上は、この男のほかにも、雨やみをする市女笠いちめがさや揉烏帽子もみえぼしが、もう二三人はありそうなものである。それが、この男のほかには誰もいない。何故かと云うと、この二三年、京都には、地震とか辻風つじかぜとか火事とか饑饉とか云う災わざわいがつづいて起った。そこで洛中らくちゅうのさびれ方は一通りではない。旧記によると、仏像や仏具を打砕いて、その丹にがついたり、金銀の箔はくがついたりした木を、路ばたにつみ重ねて、薪たきぎの料しろに売っていたと云う事である。洛中がその始末であるから、羅生門の修理などは、元より誰も捨てて顧る者がなかった。するとその荒れ果てたのをよい事にして、狐狸こりが棲すむ。盗人ぬすびとが棲む。とうとうしまいには、引取り手のない死人を、この門へ持って来て、棄てて行くと云う習慣さえ出来た。そこで、日の目が見えなくなると、誰でも気味を悪るがって、この門の近所へは足ぶみをしない事になってしまったのである。

Client: SEAMES

Designer: Jin Okuma